■最新情報

2016-04-07 ホームページの一部をリニューアル・オープンしました。近日中の更新に向けて準備中です。
2011-10-05 『トモダチ作戦 with Music』についてルース駐日大使がTwitterで発言をされました ⇒画面


くらしに音楽プロジェクトは現在、アメリカ大使館と東日本大震災被災地支援活動の「トモダチ作戦 with Music」の準備を進めています。これはアメリカ軍が行った「トモダチ作戦」にちなんだ文化版の活動になります。

活動名(英名):Operation Tomodachi with Music

2011-09-06 ホームページをリニューアル・オープンしました




■代表よりご挨拶

『未来を見つめる子どもたちのために~今、私たちがすべきこと

「くらしに音楽プロジェクト」の源流は、当団体理事のオーボエ奏者、砂田和道がボストンのニューイングランド音楽院で学んだアーティスト論を起点として、ニューヨークフィルハーモニックの教育部門の演奏家たちと学校教育が協働する姿に共鳴し、日本で活動を始めたところにあります。

これまでの活動のなかで、とりわけ、子どもたちが目を輝かせたワークショップや音楽会は、ニューヨークフィルや日本のステージで活躍しているプロの音楽家たちが、山間の小さな学校にも訪れて、一緒に音楽を楽しむプログラムでした。

その特徴は、演奏家のスゴ腕に興奮する時間ではなく、演奏される曲に陶酔する時間だけでもなく、子どもたちが、一緒に“音楽する”時間なのです。

子どもたちがオーケストラの団員の中に入り込み、音に包まれながら、リコーダーや鍵盤ハーモニカなどで、住民の方々に演奏を披露することの楽しさ。拍子も音程も不規則で破天荒な曲を子どもたちが創り、それを、演奏家たちは苦も無く演奏する。傍から見れば、無謀とも思える楽しみ方であり、子どもたちにとってはまさかの出来事なのです。そしてそれは自由を感じながら、未来を見つめる時空にさえなっていきます。

音楽家たちはコミュニケーションの大切さを体感します。普段なら一段高いステージで演奏することの多い時間なのですが、そのステージから降りてフロアに立ち、子どもたちと会話を楽しみます。体の周辺に漂っていたバリアが溶けていく、それを体感しながら演奏する意味を感じ取っていくのです。

今まで、子どもたちが学ぶ学校の授業ではシフト出来なかった形で音楽が登場し、子どもたちは自然体で、日常の生活に豊かさを取り込む不思議な時間帯。

こうした事例を知って、各自治体や教育関係団体からの出演の要望が増えており、対応に追われている現状です。より細部にわたる調査研究の必要も出てきました。

加えて、音楽関係の大学から毎年8000名の卒業者が輩出されていますが、音楽に関係する仕事に携われる人はごくわずかです。その人たちがもっと役割を担っていける環境があれば、音楽で社会に貢献できるでしょう。そうしたキャリアを生かす場を作るシステムや役割も検討しなくてはなりません。

こうした課題にも向き合いながら、音楽を通じて、子どもたちや街に暮らす人々がもっと心豊かな時間が生まれる、その役割を担おうと、このたび、任意団体の殻を脱いで、「特定非営利活動法人くらしに音楽プロジェクト」を立ち上げようとしています。

教育界や音楽家の方々はもちろんのこと、音楽を通じて、子どもたちや地域のくらしをより豊かにしようと活動をされている方々のご協力や応援を、是が非とも、お願い申し上げる次第です。
平成23年8月
代表理事 西宮 嗣

代表理事プロフィール